夏が大好きだけど暑さは苦手、そんな皆さんにぴったりの涼しい家をご紹介します。
今回は、トルコの中央部に位置するカッパドキアにある地下都市の住環境をご紹介します。
異国の歴史ある住まいがどのような作りになっているかを知り、涼しい家づくりのヒントにしてください。
カッパドキアの地下都市とは?
カッパドキア地方はトルコ屈指の観光名所です。
そんなカッパドキアは、谷の斜面を掘って作られた穴住居や、洞窟の地下都市がある独特の地形と歴史を持つ地域です。
古代から存在する地下都市は、その涼しさと摩訶不思議な佇まいで今も多くの人々を魅了しています。
地下都市は、外敵から身を守るため、または自然の厳しい条件から逃れるために作られました。
これらの住まいは夏は40度、冬は氷点下に下がる温度差や建材の不足、掘削しやすい凝灰岩など、地理的・地質的な要因によって成立しました。
地下都市の住環境と涼しさの秘密
オスマン帝国時代から、ムスリムの人々は洞窟を家にしてきました。
彼らの家は、キリスト教徒のものとは異なり、石造のテラスが特徴です。
これらの洞窟住居は、冬は暖かく夏は涼しいという、自然の空調を備えています。
洞窟は自然の断熱材のようなものです。
涼しく暗い場所は貯蔵庫として、暖かく明るい場所はキッチンや家畜小屋として利用されています。
テラスは段状になっており、プライバシーを守りつつ、開放的な空間を提供しています。
近代化の波に押されて一時はヨーロッパ風の家に移り住む人もいましたが、その後、多くの人が洞窟住居に戻ってきました。
なぜなら、普通の家は夏は暑く冬は寒かったため、洞窟住居が最も快適と判断したからです。
地下都市の夏の涼しさや冬の暖かさの秘密は、その構造にあります。
地下深くに位置するため、外温に左右されず一定の室温と湿度で安定した快適な暮らしができます。
まとめ
カッパドキアの地下都市は、古代人の知恵と工夫が詰まった涼しい住環境です。
暑い夏を快適に過ごすためのヒントが、ここにはあります。
私たちも、自然の力を借りて、暑さを乗り切る知恵を学ぶことができるのではないでしょうか。
カッパドキアの地下都市は、ただの観光地ではなく生活の知恵を学ぶ場所としても価値があると思います。
暑い夏、涼しい家で過ごすための参考にしてみてください。
この記事が、暑い夏を涼しく乗り越えるヒントになれば幸いです。
BeCoolで、これからも涼しくなる家の作り方や生活のコツを紹介していきますので、お楽しみに!
広告