こんにちは、BeCoolの山本です。
暑い夏には、エアコンや扇風機だけではなく、気化熱クーラーというものも涼しさを得るための選択肢になります。
気化熱クーラーとは、水分が蒸発する際に発生する気化熱を利用して空気を冷やす装置のことです。
市販のものもありますが、自分で作ることもできます。
この記事では、気化熱クーラーの自作方法とメリットについて紹介します。
気化熱クーラーを作るために必要な材料
暑い夏に涼しくなる気化熱クーラーを自作してみましょう。
自作するには、以下の材料が必要です。
- クーラーボックス(容量3.5L以上)
気化熱クーラーの本体となる部分です。
保冷剤やUSBファンを入れます。 - 保冷剤(500g以上)
気化熱クーラーの冷却源となる部分です。
外気と触れて水分を蒸発させて、気化熱で冷たくなります。 - USBファン(120mm以上)
気化熱クーラーの風を送る部分です。
USBファンから出た風が保冷剤に当たって冷たくなります。 - 発泡スチロールカッター
気化熱クーラーを作るためにクーラーボックスに穴を開ける道具です。
発泡スチロールカッターは、発泡スチロールを切る専用のカッターで、刃が温まって溶かしながら切ることができます。 - キリ
気化熱クーラーを作るためにクーラーボックスに穴を開ける道具です。
キリは、金属製の先が尖った棒状の道具で、回しながら穴を開けることができます。 - コンパスカッター
気化熱クーラーを作るためにクーラーボックスに穴を開ける道具です。
コンパスカッターは、円形の穴を開ける専用のカッターで、中心点と半径を決めて切ることができます。
これらの材料は、ホームセンターやネットショップなどで手に入ります。
クーラーボックスやUSBファンは、サイズや形状によっては気化熱クーラーに合わない場合があるので、注意して選んでください。
気化熱クーラーを作る6つの手順
気化熱クーラーを自作する材料が揃ったら、作り方の手順は以下の通りです。
- クーラーボックスの蓋にUSBファン用の穴を開ける
まず、クーラーボックスの蓋にUSBファンが入るように長方形の穴を開けます。穴はUSBファンよりも少し小さく切り出します。発泡スチロールカッターを使うと、きれいに穴を開けることができます。 - USBファンを取り付ける
次に、USBファンを穴に差し込み、ネジでしっかりと固定します。USBファンは風がクーラーボックスの中に入る方向に向けます。USBファンの電源コードやスイッチは、蓋から出しておきます。 - クーラーボックスの側面に外気用の穴を開ける
その後、クーラーボックスの側面にコンパスカッターで円形の穴を開けます。穴はUSBファンと同じ高さにします。この穴から外気が入ってきて、保冷剤と触れて冷たくなります。 - 保冷剤を凍らせる
保冷剤は事前に冷凍庫で凍らせておきます。 - 保冷剤を入れる
保冷剤をクーラーボックスの中に入れます。保冷剤は風が通るスペースを確保するように並べます。保冷剤は4個以上用意すると効果的です。 - 電源をつなぎ、スイッチを入れる
最後に、USBファンに電源をつなぎ、スイッチを入れます。
これで気化熱クーラーの自作は完了です。
USBファンから冷たい風が出てきて、涼しくなります。
気化熱クーラーを自作するメリット
気化熱クーラーを自作するメリットは以下の通りです。
材料費が安い
自作の気化熱クーラーには、まず、材料費が安いという魅力があります。
100円ショップで必要なものを揃えることができますし、工具も最低限で済みます。
扇風機やエアコンに比べて電気代が安い
また、電気代も安いという魅力があります。
USBファンは5Vで動くので、モバイルバッテリーやパソコンからも電源を供給することができます。
これは、扇風機やエアコンに比べて大幅に節約できるということです。
フロンガスなどの冷媒を使わないので環境に優しい
さらに、環境に優しいという魅力があります。
気化熱クーラーは、フロンガスなどの冷媒を使わないので、地球温暖化に影響を与えません。
水と氷だけで涼しくなるので、自然にやさしい方法です。
軽くてコンパクトなので持ち運びができる
最後に、持ち運びができるという魅力があります。
クーラーボックスは軽くてコンパクトなので、どこでも使うことができます。
部屋だけでなく、ベランダや庭、キャンプ場などでも活躍します。
以上のように、自作の気化熱クーラーは、安くて便利でエコな涼しくなる方法です。
気化熱クーラー自作する際の注意点
気化熱クーラーを自作する際には、以下の点に注意してください。
保冷剤は定期的に交換する
保冷剤は時間が経つと溶けて効果が低下するので、3時間ごとに交換することが望ましいです。
また、保冷剤の種類によっては、溶けた後に再凍結できないものもあります。
その場合は、新しい保冷剤を用意する必要があります。
水滴に注意する
保冷剤が溶けると水滴が発生します。
クーラーボックス内に水が溜まらないように、適宜水を捨てるか、タオルなどで拭き取るようにしましょう。
水が溜まるとカビや雑菌が繁殖する恐れがありますし、水滴が扇風機などの機械類にかかると故障の原因になります。
気化熱クーラーはエアコンの代わりにはならない
気化熱クーラーは空気を冷やすだけで、湿度は下げられません。
湿度が高いときは、気化熱クーラーだけでは不快感を感じることがあるでしょう。
その場合は、除湿機や空調設備を併用することをおすすめします。
まとめ
気化熱クーラーは、水分の蒸発による気化熱を利用して空気を冷やす装置です。
自作することもでき、材料費や電気代が安く、環境に優しいというメリットがあります。
ただし、保冷剤の交換や水滴の対策が必要であり、湿度を下げることはできません。
暑さ対策の一つとして、気化熱クーラーを自作してみてはいかがでしょうか。